国際アカデミーランゲージスクール

学び・成長・発信

ようこそ、国際アカデミーランゲージスクールへ

日本の、宮城県の、仙台市の、国際アカデミーランゲージスクールで出会えるのは不思議な縁です

それぞれの目的を持って来日を果たす皆さん

卒業時までに、次の進路に向けた自信を備えられるよう逆算していくと

1日-教員は「教室と社会と繋がっている」という自覚を持って教壇に立ち(皆さんは学習に取り組む)

いかにファシリテーターとしてみなさんの自律を促進できるか(皆さんは経験し理解し振り返りを重ねる)

この積み重ねが2年間

流れる時間がお互いにとってかけがないのないものになるように

真剣に向き合っていきましょう

校 長  阿部 由香

取り組みブログ

市政出前講座から考えた「入国前結核スクリーニング検査」

仙台市には全管轄合わせると、182もの「市政出前講座」があります。 以前は学生の指導として「生活ごみの種類と分け方・出し方」などの講座に申し込んだことがありましたが、今回は夏季休業の期間に教職員研修として「健康と福祉」のカテゴリーから「各種感染症の発生状況および予防と対応(結核)」を選び、依頼させて頂きました。 WHOは結核の蔓延度の程度を「低・中・高」の3つに分類しています。人口10万人あたりの年間結核者数が10人未満が「低蔓延国」10人以上100人未満が「中蔓延国」100人以上が「高蔓延国」です。日本が「低蔓延国」になったのはかなり最近で、なんと2021年です。 本校のような日本語学校には「高蔓延国」からの入学者が多く、結核と診断される学生がここ数年、毎年1名出ています(発症はしているものの、感染性はない-状態の学生がほとんどでした)。ただ今年は、1年次の健康診断時に異常が無かった学生が、2年次の健康診断で「感染性がある状態の結核を発症」していることが分かり、教職員としても今後どのように対応したら良いか、正しい知識を得る必要性を感じ、研修としての開催に至ったわけです。 講座には仙台市の保健福祉センターより2名の保健師の方に講師として来校頂き、質問コーナーも含め約1時間、講話をして頂きました。日本語学校関係者は一般の方々より結核に詳しいもので、質問内容も若干マニアックだったかもしれないのですが、そのような内容にも明瞭に説明があり、眼から鱗の講話でした。 結核は菌を体に保有していても、免疫さえ落ちなければ普通は何年も、場合によっては生きている間は発症しない病気ですが、留学生としての来日1年目は免疫維持のための大原則三つ-「バランス良い食事」「十分な睡眠」「ストレス解消」-これこそ「若いから大丈夫だ」とないがしろにされがちです。その結果が2年生での発症につながってしまいます。現在、高蔓延国からの留学希望者は「入国前結核スクリーニング検査」が義務付けられていて、入国管理局へは現地の日本国指定機関での胸部X線検査を受け発行された「結核非発病証明書」を提出しなければなりません。しかし「非発病」ですから、菌を保有しているかまでは分かりません。菌を保有しているか否かはQFT検査等、特別な血液検査が必要です(アメリカでは入国前または入学前にこの検査が必須 / そしてアメリカは低蔓延国として、ダントツで罹患率が少ない)。願わくば、日本も「入国前結核スクリーニング検査」としてX線検査ではなく、血液検査になればいいのにと思っています。検査が「陽性」であれば、自国にいる間に薬治療を終え、安心して入国し、勉強に専念できます。日本の国にとっても、公費負担(薬治療で10万円~20万円/発症の入院で数十万円~百万円、長期の場合は数百万円、、、)がなくなりますし、外国籍の発症者に係る様々な保健師の方々の仕事の負担も減ります。 来年からは育成就労制度が始まります。現状はタイ、スリランカ、ウズベキスタンの三ヵ国と協力覚書を結んでいますが、いずれも日本よりはるかに結核発症率が高い国からです。そして今後も同様に発症率が高い国と覚書を結ぶと思われます。現地の医療レベルによるところもありますが、是非日本も強力な入国前スクリーニングに踏み込んで欲しいなと。心の声ではありますが、強く思うきっかけとなった講話研修でした。講師の先生方、本当にありがとうございました。学生への「免疫が大事だよ!」の啓発活動に取り組んで行きたいと思います。

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